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旅立ち


 新年度がスタートしました。人は環境の変化でストレスを感じます。どうか無事乗り越えられますように。

 先月、限界を迎えた私は、なんとなくある島に行ってきました。聞いたこともない、行ったこともない小さな島です。周囲20キロの島、迷うこともなくただ真っすぐに行けば、また同じ位置にたどり着ける島です。人口わずか5000人。人の数と同じだけ、牛がいました。

 何もなく、海しかありませんが、サンゴに囲まれた海は透き通り、魚やウミガメが船の上から見える。まるで、宝島のようでした。

 事件はなぜか起こります。帰りの飛行機は満席でしたが、なぜか私の隣りは空いておりました。出発時刻になっても飛行機は飛ばず、乗客はざわつきます。5分後、やっと現れた女の子は、わんわん泣きながら飛行機へと乗り込みました。ふと外へ目をやると、島の方がたくさん見送る姿。旗には島の言葉で、「頑張れ」と書いてありました。それを見てまた席を立って手を振る。乗務員に促されながら、やっと席に着き無事飛行機は飛び立ちました。

 咳をきったように泣く子に、私は声をかけティッシュを渡します。後で聞いたのですが、実はこの子は島の子でした。島には3校しか小学校はありません。50人の同級生と過ごした中学校と高校を卒業し、今日、東京へ就職する為に島を出る。50人の生徒の内、2番目の出立だったようです。

 大自然に囲まれた島の人に育てられ、たくさんの人に見送られ、そして一人で飛び立っていく。まさにその瞬間でした。

 大丈夫。あなたならやれる。そう話しながら、改めていつかは来るであろう、自立の時を目の当たりにしたような気がしました。

 きっと、本人も家族も不安でいっぱいだったに違いありません。思わずもらい泣きした私でした。しかし、喜びも悲しみも、人は平等にあるような気がします。早くくるのか後からくるのかは分かりませんが、乗り越えられない試練はない。

 肩を震わせながら、いつまでも泣いている子を社会全体で守っていかなければならない。そう感じた出来事でした。
 

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 子どもに関する問題(不登校、問題行動)を解決し、結果を出す団体です。不登校は、再登校支援を行い学校へ戻します。保護者と一緒に本気で取り組む専門家の団体です。

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